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妊娠検査薬で陽性反応が出たら?病院受診のタイミングと注意点

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妊娠検査薬で陽性反応が出て、「いつ病院に行けばいいの?」「何を準備すればいいの?」と不安になっている方もいらっしゃるかもしれません。

 

このコラムでは、妊娠検査薬陽性後の病院受診の適切なタイミング、診察の流れ、持参する物、そして受診時の注意点について詳しくご紹介します。

このコラムが安心して次のステップに進むためのヒントになれば幸いです。

 

 

妊娠検査薬が陽性!いつ病院に行けば良い?

妊娠検査薬は、生理予定日の約1週間後から使用できます。

生理周期が規則的な方であれば、生理が1週間遅れた頃に検査すると良いでしょう。

 

そして妊娠検査薬で陽性反応が出たら、できるだけ早く病院に行きたくなる気持ちは自然ですが、あまりに早すぎる受診では胎嚢(たいのう)が確認できず、再検査になるケースも。

 

最適な受診時期は、生理が遅れて2週間以降が望ましいです。

この時期になると、超音波検査で胎嚢を確認でき、赤ちゃんの心拍も確認できるようになります。

一方、受診が遅すぎると、子宮外妊娠などの異常妊娠に気付くのが遅れ、母体と胎児にリスクが生じる可能性があります。

 

適切な時期に一度で確認できるよう、月経の記録を参考に受診の時期を見極めましょう。

 

なお、妊娠週数は、最終月経の開始日を妊娠0週0日として計算されます。

 

 

妊娠検査薬で陽性が出たあとの病院での検査の流れ

病院での検査・診察までの流れ、また、妊娠検査時に必要な持ち物をご紹介します。

 

病院での診察の流れ

特に初めて産婦人科を受診する方は、事前に流れを知っておくことで安心して受診できるでしょう。

 

1. 予約と受付

まずは電話やWebで予約を取りましょう。

初診であること、妊娠検査薬で陽性が出たことを伝えておくと安心です。

 

2. 問診票の記入

来院後、受付で問診票に以下のような内容を記載します。

  • 最終月経開始日
  • 月経周期
  • 月経の状況(量、期間など)
  • 妊娠・出産経験の有無
  • 持病やアレルギーの有無
  • 現在服用している薬やサプリメント
  • 基礎体温の記録(つけている場合) など

 

問診票をスムーズに記入できるよう、あらかじめメモにまとめておくと便利です。

特に「最終月経開始日」は妊娠週数を計算するために重要です。

でも、忘れてしまった場合はその旨を伝えれば大丈夫です。

 

3. 尿検査

妊娠判定のために尿検査を行います。

尿検査は尿中のhCGホルモン、正確な妊娠判定を行います。

 

hCGホルモンは、妊娠時に主に胎盤の組織から分泌されるホルモンの一つです。

 

4. 経腟エコー検査と内診

経腟エコー検査では、腟内に超音波検査用の器具を挿入して、胎嚢の存在や位置、赤ちゃんの心拍などを確認します。

これは、子宮外妊娠などの異常妊娠を早期に発見する上でも大切な検査です。

必要に応じて医師による内診も行われ、子宮や卵巣の状態もチェックします。

 

妊娠検査に必要な持ち物

病院受診時には、以下のものを持参してください。

  • 健康保険証
  • お薬手帳
  • 現金
  • 生理用ナプキン
  • 基礎体温表(つけている場合)

 

受診時は、健康保険証とお薬手帳を忘れずに持参しましょう。

 

なお、妊娠判定の検査料は保険適用外(自由診療)です。

クレジットカードや電子マネーの対応は病院によって異なるため、診察料として1万~2万円程度を準備しておくと良いでしょう。

 

また、検査後に軽く出血することがあるため、生理用ナプキンを持参しておくと安心です。

 

基礎体温をつけている場合は、グラフや記録を持参します。

スマートフォンアプリで記録している場合は、プリントアウトしておくことをおすすめします。

 

 

病院で妊娠検査を行う際の注意点

妊娠検査

スムーズで正確な妊娠検査と診察を受けるために、以下の点を事前に確認・準備しておきましょう。

 

最終月経開始日の確認

最終月経開始日は、妊娠週数を計算し、出産予定日を算出するために重要な情報です。

手帳やスマートフォンのカレンダーで正確な日付を確認しておきましょう。

 

生理不順の方は、だいたいの時期でも構いませんので、覚えている範囲で伝えれば大丈夫です。

 

アレルギーや既往歴の確認

薬物アレルギーや食物アレルギーがある場合は、必ず医師に伝えましょう。

 

また、過去にかかった病気や手術歴、現在治療中の疾患があれば、同様に詳しく伝えます。

これらの情報は、妊娠中の管理方針や薬、出産方法を決める際の判断材料となります。

 

現在の体調や症状の確認

つわりのような症状、微熱、胸の張り、倦怠感など、妊娠初期に見られる症状があれば、医師に伝えましょう。

これらの症状は妊娠の経過を判断する上で参考になります。

 

検査時の服装の注意点

妊娠検査では内診があるため、着脱しやすい服装がおすすめです。

例えばスカートなら下着のみを脱ぐだけで済むため、検査時もスムーズです。

 

検査台に上がる際に靴を脱ぐ必要があるため、靴も脱ぎやすいものが適しています。

 

産婦人科選びの重要性

妊娠が確定した場合、その後も定期的に病院に通うことになります。

通いやすい立地にあり、自分に合った方針の産婦人科を選ぶことが大切です。

 

妊娠中から出産まで長くお付き合いする医療機関だからこそ、慎重に選びたいものです。

産婦人科選びでお悩みの方は、こちらのコラムも参考にしてください。

産婦人科の選び方のポイントを解説!出産できる施設の種類・特徴も

 

 

妊娠検査薬の陽性後は適切なタイミングで病院受診を!

妊娠検査薬で陽性反応が出たら、まずは生理が遅れてから2週間後くらいから5を目安に産婦人科を受診しましょう。

 

受診時には最終月経開始日やアレルギー歴を事前に確認し、基礎体温表、健康保険証、お薬手帳、現金、生理用品を持参しましょう。

着脱しやすい服装で受診することで、スムーズに検査を受けることができます。

 

妊娠は新しい生命を育む素晴らしい経験ですが、同時に心身の変化も大きな時期です。

適切な医療サポートを受けながら、安心してマタニティライフを過ごしていただければと思います。

 

Sola Clinic」は横浜市都筑区にある女性医師による産婦人科クリニックです。

当クリニックは、お母さんが持っている力を引き出す自然なお産(Joyful birth)をサポートしています。

スタッフも全員女性ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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この記事の監修
Sola Clinic院長 渥美 陽子
渥美 陽子
Sola Clinic院長
あなたと家族の”みらい”に向けて、明るい笑顔と真心、そして安心の医療体制で、安らぎと感動を提供いたします。産科、婦人科にかかわる心配事は、程度にかかわらず何でも「Sola Clinic」までご相談にいらしてください。