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産院を途中で変えることはできる?転院先の選び方も

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妊娠中に「今通っている産院を変えたいけれど、途中で転院できるのかな?」と不安に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

通院時間や医師との相性、分娩方法など、さまざまな理由で転院を考えることは珍しくありません。

 

今回は、通っている産院を途中で変更できるのか、適切な転院時期や手続き方法、転院先を選ぶポイントについて詳しくご紹介します。

転院に必要な持ち物や注意点もまとめていますので、産院の変更を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

産院を途中で変えることは可能

妊娠中に、通っている産院を途中で変えることは可能です。

 

妊婦さんが転院を希望する理由はさまざまです。

里帰り出産のため実家近くの産院に変更する場合をはじめ、何らかのトラブルがあり高度医療が必要になった場合、妊娠中に引越しが発生した場合などが挙げられます。

 

また、バースプランの変更希望や医師との相性が合わないなど、個人的な理由から転院を検討される方もいらっしゃいます。

 

転院する時期としては、里帰り出産や現在の産婦人科が分娩を扱っていないなど事前にわかっているケースでは、妊娠32〜34週頃までに転院することが望ましいでしょう。

この時期までに転院しておけば、分娩に向けて医療スタッフとの関係を築く時間も確保できます。

 

ただし、病院によっては分娩数に制限を設けていることもあり、転院希望者を必ず受け入れられるとは限りません。

転院を検討している場合は、必ず事前に希望する産院に問い合わせをして、受け入れが可能なことを確認しましょう。

 

 

産院を途中で変える際、初診時に持っていくもの

転院先の産婦人科を初めて受診する際は、以下のものを忘れずに持参しましょう。

  • 母子手帳
  • 健康保険証(マイナ保険証)
  • 紹介状(診療情報提供書)

 

母子手帳にはこれまでの妊娠経過や検査結果が記録されており、転院後の健診にも必要となります。

また、医療機関の受診ですので、健康保険証(マイナ保険証)も忘れずに持参を。

 

さらに大切なのが、現在通っている産婦人科から発行される紹介状(診療情報提供書)です。

こちらには今までの健診データや診療内容、注意点が記載されており、新しい病院でのスムーズな診療に必要となります。

 

転院先の受け入れが決まったら、現在通院中の産院に転院の意向を伝え、紹介状の作成を依頼しましょう。

転院先での初診日までに紹介状が用意できるよう、期間に余裕を持って依頼してくださいね。

 

また、初診時に気になる症状や希望する分娩方法などをしっかり伝えられるよう、メモにまとめておくと安心です。

 

別の自治体の産院に変更する際の注意点

里帰り出産や引越しなどで別の自治体の産院に変更する場合は、妊婦健診の補助券について注意が必要です。

母子手帳と一緒に発行される妊婦健診の補助券は、原則として発行された自治体内でしか使用できません。

 

里帰り出産で転院先の産院で補助券が使えない場合は、一旦自己負担での支払いが必要です。

ただし、領収書を保管しておき、居住自治体に申請することで、後日助成を受けられる場合があります。

 

申請方法や必要書類、申請期限は自治体によって異なりますので、事前に住民票のある役所に確認しておきましょう。

引越しで別の自治体の産院に転院する場合は、新しい住所地の自治体で補助券の交換手続きを行う必要があります。

自治体によって補助内容が異なることもあります。

 

引越しをしたら住民票を移し、引越し前の自治体の補助券を持って役所に行き交換をしましょう。

母子手帳自体は交換の必要はなく、そのまま使用できます。

 

なお、同じ自治体内での転院なら、補助券はそのまま使用できるので手続きは不要です。

 

 

転院先の産婦人科を選ぶポイント

診察を受ける妊婦

産婦人科を変える際は、転院理由によりますが、一般的には以下のポイントを参考に転院先を選ぶと良いでしょう。

  • 対応している分娩方法
  • 医療体制や併設診療科
  • 夜間・休日の対応
  • 立ち合いの可否
  • 個室や家族の宿泊の可否
  • 産前産後の指導・フォロー体制
  • 費用・支払い方法 など
  • 通いやすさ

 

事前に複数の産院の情報を集め、ご自身の希望に合った産院を選ぶことをおすすめします。

 

産院の選び方についてより詳しく知りたい方は、「産院の選び方のポイントを解説!出産できる施設の種類・特徴も」もご参考ください。

妊婦健診から出産まで通う病院選びのポイントや、病院の種類別の特徴について解説しています。

 

 

産院を途中で変えるなら早めの準備が安心

妊娠中でも産婦人科を途中で変えることは可能です。

里帰り出産や引越し、医師との相性、バースプランの変更など理由はさまざまあります。

 

里帰り出産などで転院が決まっている場合、実際の転院時期の目安は、妊娠32〜34週頃までです。

ただし、希望の病院に必ず転院できるとは限らないので、転院を検討している場合は早めの問い合わせが重要です。

 

転院時には母子手帳、健康保険証(マイナ保険証)、紹介状(診療情報提供書)を持参しましょう。

別の自治体への転院では妊婦健診補助券の取り扱いに注意が必要です。

 

転院先選びでは、分娩方法、医療体制などを比較検討し、安心して出産を迎えられる自分に合った産婦人科を選びましょう。

 

Sola Clinic」は横浜市都筑区にある女性医師による産婦人科クリニックです。

当クリニックは、お母さんが持っている力を引き出す自然なお産(Joyful birth)をサポートしています。

スタッフも全員女性ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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この記事の監修
Sola Clinic院長 渥美 陽子
渥美 陽子
Sola Clinic院長
あなたと家族の”みらい”に向けて、明るい笑顔と真心、そして安心の医療体制で、安らぎと感動を提供いたします。産科、婦人科にかかわる心配事は、程度にかかわらず何でも「Sola Clinic」までご相談にいらしてください。