ホーム > コラム > 妊娠・出産 > 2人目の出産で無痛分娩に迷う経産婦が知っておきたいこと

2人目の出産で無痛分娩に迷う経産婦が知っておきたいこと

妊婦さんと子供

1人目の出産でつらい思いをした記憶から「2人目はできれば無痛分娩を選びたい」と、迷っている方もいるかもしれません。

 

一方で、「2人目でも無痛分娩は選べるの?」「経産婦ならではのリスクはある?」と、決めかねている方もいるかもしれません。

 

今回のコラムでは、2人目の出産で無痛分娩を希望する方が多い理由や経産婦が知っておきたい注意点、そして自然分娩ならではのメリットもあわせてお伝えします。

分娩方法を検討する上でのヒントにしてください。

 

 

2人目の出産で無痛分娩を希望する人は多い!

2人目以降の出産でも無痛分娩を選択することは可能です。

 

2人目で無痛分娩にしようか迷う背景には、1人目の出産経験が大きく関わっています。

よく聞かれる理由をご紹介します。

 

痛みのトラウマが残っている

1人目の出産で想像以上の痛みや長時間の陣痛を経験し、「次は少しでも負担を減らしたい」と考える方は少なくありません。

「次は無痛分娩にしてみようか」と迷い始めるきっかけになるのも、無理のないことだと思います。

 

体力的な負担を減らしたい

出産は体力を大きく使うもの。

1人目のお産を経験したからこそ、2人目では体への負担を少し軽くしたいと考える方も多くいます。

 

「あのときよりも余裕を持って臨みたい」という気持ちが、無痛分娩への関心につながることはよくあることです。

 

上の子のお世話を考えて産後の回復を早めたい

2人目の出産後は、上の子の育児も並行してこなさなければなりません。

「産後できるだけ早く動けるようにしたい」というお母さんにとって、無痛分娩は心強い選択肢の一つです。

 

こうした背景から2人目で初めて無痛分娩を検討するケースは少なくありません。

 

無痛分娩の仕組みや流れ、メリット・デメリットについてあらためて確認したい方は、「無痛分娩とは?仕組みやメリット・デメリットをご紹介」もご覧ください。

 

 

2人目の出産時の無痛分娩で気をつけたいこと

無痛分娩には以下のようなメリットがあります。

  • 陣痛の痛みを和らげられる
  • 出産への恐怖心や不安が軽減される
  • 痛みが落ち着く分、医療スタッフや家族とのコミュニケーションに余裕が生まれる
  • 会陰切開や縫合の処置時も痛みを感じにくい

 

なお、2人目で無痛分娩を選ぶことは可能ですが、経産婦ならではの注意点があります。

事前に把握しておくことで、安心して出産準備を進められます。

 

お産の進みが速く、麻酔が間に合わないことがある

2人目以降のお産は、子宮口が開くまでのスピードが初産とは異なり、分娩全体の時間が短くなりやすい傾向があります。

 

無痛分娩では一般的に、子宮口が3〜5cm程度開き、陣痛が5〜10分間隔になってから麻酔の投与を始めます。

しかし、それ以前のタイミングでお産が急速に進んでしまうと、麻酔が間に合わないケースが少なくはありません。

 

自然に陣痛が始まってから無痛分娩に切り替えようとすると、タイミングが難しくなることもあるため、2人目の無痛分娩では計画無痛分娩(あらかじめ入院日を設定して計画的に分娩を進める方法)で対応することがあります。

その際は分娩誘発剤を使用する為、分娩誘発剤の副作用がリスクとして加わることになります。

 

 

思ったほどのメリットを感じないこともある

「無痛分娩にすれば痛みがなくなる」というイメージを持っている方は少なくありませんが、実際には完全に無痛にはなりません。

適切ないきみのタイミングを把握するために、ある程度の感覚を残した状態で麻酔を調整するためです。

 

また、麻酔の効き方には個人差があり、「思っていたよりも痛かった」という方もいます。

1人目のつらいお産の記憶と比較して効果への期待が大きくなりがちな分、事前に現実的なイメージをもっておくと安心です。

 

実際の痛みの程度や麻酔のタイミングについて詳しく知りたい方は、「無痛分娩の痛みはどのくらい?普通分娩(自然分娩)の痛みも軽減できる!」もあわせてご覧ください。

 

 

 

 

無痛分娩にはない自然分娩のメリット

妊婦さんと子供

2人目の出産で無痛分娩か自然分娩かを迷っている方は、自然分娩ならではの良さもあらためて確認しておきましょう。

「準備と環境次第で、自然分娩でも痛みや不安を大きく和らげることができる」という事実は、意外と知られていないかもしれません。

 

麻酔による副作用がない

硬膜外麻酔では、発熱や血圧の低下、下半身の感覚が一時的に鈍くなるといった副作用が生じることがあります。歩くことができなくなるため排尿の管を入れることも多いです。

 

自然分娩ではこうした麻酔由来のリスクがなく、分娩中の体の自由度も保ちやすいのが特徴です。

 

自分の力でやり遂げたという達成感がある

陣痛の波を呼吸で乗り越え、自分の体の声を聞きながらいきむ、という体験は自然分娩ならではのものです。

お産を乗り越えたという達成感と充実感は、産後の自信にもつながります。

 

また、パートナーと二人三脚でお産に臨むことで、夫婦の絆が深まったという声もよく聞かれます。

 

呼吸や環境の工夫で痛みを和らげることができる

「自然分娩=ただ痛みに耐えるだけ」ではありません。

正しい呼吸を意識することで自律神経が整い、体がリラックスしやすくなるため、痛みの感じ方がやわらぐ場合があります。

 

また、ベッドや床など自分が心地良いと感じる体位で産む「フリースタイル出産」も、痛みとうまくつきあいながら出産を迎える方法として選ばれています。

 

出産の進みが早く楽に感じる人が多い

2回目以降の出産は、はじめての出産より痛みのピークを感じる時間が圧倒的に短くなります。

えっ、もう生まれますか?と驚くくらいです。

自然な出産はオキシトシンも分泌するので

産後の回復もとても早いです。

 

費用面での負担が少ない

無痛分娩は麻酔費用が加算されるため、自然分娩に比べて費用が高くなる傾向があります。

なお、一般的に自然分娩は無痛分娩に比べて費用を抑えられますが、施設や条件によっては追加費用が発生する場合もあります。

 

どちらの分娩方法を選べば良いか、まだ迷っている方は、「普通分娩(自然分娩)と無痛分娩どっちを選ぶ?メリットや判断基準を解説」もぜひご参考ください。

それぞれの特徴と判断のポイントを詳しくまとめています。

 

 

2人目で無痛分娩か迷ったら焦らず両方の特徴を知って選ぼう

2人目の出産を前に、無痛分娩にしようか迷っている方は多いのではないでしょうか。

2人目の出産でも無痛分娩を選ぶことは可能です。

 

ただし、経産婦はお産の進みが早く麻酔が間に合わないケースがあるため、計画無痛分娩での対応が検討されることが少なくありません。

 

また、無痛でも痛みが完全になくなるわけではなく、麻酔の効き方に個人差がある点も知っておきましょう。

 

一方、自然分娩には麻酔による副作用のリスクがなく、達成感や費用面でのメリットもあります。

2人目の無痛分娩で迷ったときは、それぞれの分娩方法の特徴をしっかり理解した上で、ご自身に合った選択をしてください。

 

Sola Clinic」は横浜市都筑区にある女性医師による産婦人科クリニックです。

当クリニックは、お母さんが持っている力を引き出す自然なお産(Joyful birth)をサポートしています。

スタッフも全員女性ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

 

コラム一覧に戻る
この記事の監修
Sola Clinic院長 渥美 陽子
渥美 陽子
Sola Clinic院長
あなたと家族の”みらい”に向けて、明るい笑顔と真心、そして安心の医療体制で、安らぎと感動を提供いたします。産科、婦人科にかかわる心配事は、程度にかかわらず何でも「Sola Clinic」までご相談にいらしてください。