ホーム > ブログ > ひとり言 > Sola 院長 インタビュー記事

Sola 院長 インタビュー記事

医療法人みらいグループ

TSUZUKI-KU.JP に Sola院長 古澤先生のインタビューが掲載されました。
ぜひご覧ください🙂
以下抜粋記事です!

■子どもの頃の「医師になる」という感覚がきっかけに

私は今まで、将来の事を考える…というよりも、将来そうなるのが分かっている、という感覚でした。私が幼稚園の年長の時のことなのですが、自分の将来のことについて思った記憶があって、「私は将来医者になる、結婚はしない、将来は人はもっと国境を越えて活動するようになるから外国の人との間に子どもがいるだろう」…と感じていました。実際今は、全部その通りになっています。「子供は未来からの留学生」なんて言葉もありますが、自分がこんな感じだったので、子供の言葉は何気ないものでも大事にしたいと思っています。そして、同じく幼稚園の頃に「女の人は頭が良くて仕事もできる。でも、世の中の仕組みが女の人に辛いものになっている」と何となく感じていました。フェミニズムのめばえかも知れません(笑)。そうした状況で自分は何ができるだろうと感じていました。産婦人科を選んだのは子どものころからのそうした感覚があったことが大きいと思いますね。
もともと私は町のお医者さんとして働きたいという希望があったので、大学卒業後は最初の研修先で内科や訪問診療の研修を受けました。その後の研修先で産婦人科について学び、資格も取得。いくつかの個人クリニックで、婦人科のほか女性の泌尿器科も診療し、多くの経験を積みました。院長職の経験を経て、2018年、Birth & Ladies’ Clinic Solaを開院。今までの経験を地域にお住まいの患者さんの診療に生かしたいと思っています(横浜市営地下鉄グリーンライン 北山田駅1番出口より徒歩1分)。
■全ての人に開かれたクリニックにしたい

私は町のお医者さんを目指していたのですが、最初から開業することを考えていたわけではありません。きっかけになったのは自分の出産です。産科の日々の診療の中で、重症の患者さんも少なからず担当させて頂きましたが、それでもなお自分が子どもを産むなら誰もいない環境で自分の体と真剣に向き合いたいと思っていました。ですから出産の際には、自分1人で産もうと決意。何かあった時には連絡を取れるよう、助産師さんにご協力をいただき、入念な準備をして出産に臨みました。出産は何事もなく安産。自分の体と向き合う体験は良い経験になりました。同時にこの出産はご縁も運んでくれました。知人の助産師の方から、助産師のお産に理解がある医師と開業したいという申し出をいただいたのです。出産したい方の選択肢の幅を広げることに繋がるかな…と感じたこともあり、開院することを決意しました。
Birth & Ladies’ Clinic Solaは女性医師による女性の総合診療部門(Ladies’clinic)と助産師による出産(Birth)が統合したクリニックです。女性の総合診療部門は婦人科疾患をはじめ、不妊のご相談や、体調のご相談、漢方処方などのほか、セクシャルマイノリティの問題を抱えた方向けのGID診療まで、女性に関する幅広い診察をおこなっています。
開院の際に大切にしたのは、Sola(空)の様に全ての人に開かれた明るいクリニックにしたいということ。勤務医時代に婦人科や泌尿器科で診察したご高齢の方には、申し訳なさそうに受診される方も少なくありませんでした。また、最近では性同一障害などで肩身の狭い思いをされる方も多くいらっしゃいます。
ですから当院は、お子さんを連れたお母さんから車いすの方、ご高齢の方、セクシャリティの問題で苦しんでいる方まで、どなたでもおいでいただける開かれたクリニックにしたいと考えたのです。院内は妊産婦さんや足の悪い方にも配慮し、入口から全てバリアフリーに対応。明るく解放感のある造りにしています。今後は病気や出産の方以外でも立ち寄りいただける場所、地域の皆さんに開かれた場所にしていければと思っています。

■助産師の見守りのもと、患者さんが自分で決める出産を提供

古澤 祐紀 院長私が出産について感じていることは、今のお産は自分の力で出産したいと考えたときに選択肢が少ない、ということです。現在では医療は高度化・専門家が進み、管理された医療を受けることが当たり前になりつつあります。出産に関しても同様で、周りから無理をしないようにといろいろ制限されることも少なくありません。もちろん安静が必要なケースがあることも十分理解していますし、持病をお持ちの場合や高齢出産などケアが必要な場合も数多くあります。そのような状況を踏まえ、当クリニックのコンセプトは助産師の見守りの元、安心して自分の力でおこなえる出産です。都筑区というエリアでは、個人クリニックでお産にこだわっている所はあまり多くありません。病院に任せずに自分の体のことは自分で決めたい、という方が選択肢の一つとして選べるクリニックがあってもいいのかな…と考えました。
出産は2階にある施設での入院による出産になりますが、ご自宅で出産したいという希望があれば、助産師がご自宅に伺うことも可能です。問診や妊婦検診、超音波検査などは私もおこないます。
今後はお茶会や出産に関連した映画の上映など、定期的にイベントも開いていこうと思っています。2人目、3人目の出産でご自身の体のことをよく分かっていらっしゃる方やご家族と一緒に出産を体験したい方も当院にご相談いただきたいですね。

■患者さんの体の力を引き出す治療を

産科と婦人科、当院の診療に共通しているのは「患者さんの持っている力を信じていること」です。お産でも婦人科の診療でも、患者さんの力を信じ、引き出すクリニックでありたいと思っています。
当院を受診される婦人科の患者さんにお話を伺うと、ある程度ご自分の中に答えをお持ちの方も少なくありません。ご自分の体のことをよく知っている方も多く、中にはご自分で詳しく調べている方もいらっしゃいます。ただ、ご自分の感覚や考えにいまひとつ確信が持てないという気持ちをお持ちで、専門家の意見を聞いて納得できる、いわゆる腑に落ちる、という状態になりたいと受診される方も多くいらっしゃいます。腑に落ちて心の底から納得すれば、体の治癒力も上がりやすいですね。患者さんの体の力を引き出せるように専門家の視点でサポートをするのが「町のお医者さん」としての当院の役割だと思っています。
といっても「絶対に手術をしましょう」「この薬を使わなくてはいけません」という医療を押しつけるということではありません。医師が患者さんの納得のいかない治療を無理やりおこなうことはしてはいけないことです。手術をしたくないという患者さんにはそのお気持ちに沿いながら、医学的にみて必要な治療であれば、患者さんが受け入れることができるようにご説明をおこないます。反対に、必要のない医療であれば、様子を見ましょうと申し上げることもありますし、受け入れるまでに時間がかかる方には、一旦間を置くためにお家で考えて来てくださいね。とお話をすることもあります。どうしても、薬を使うのが嫌だという方には、違ったお薬や漢方をすすめてみるなど、選択肢を広げるご提案もしています。患者さんの希望に沿ってさまざまな選択肢を提案できればと思っています。

■これから受診される患者さんへ

女性の場合にはちょっとした体調や精神的不調で悩む方も多くいらっしゃいます。もやもやしたものを診療で解消することや、必要に応じて適切な医療機関に繋げるのが町のクリニックの仕事だと思っています。この治療方法をして欲しいといった明確な希望がある方だけでなく、今悩んでいる症状は婦人科でいいのか分からない…といった症状の方でもかまいません。まずはご相談に来ていただければと思います。話だけ聞いてもらいたい、という方も大歓迎です。
当クリニックを受診される患者さんはお近くにお住まいの方やお勤め帰りにいらっしゃる方がほとんどです。ちょっと辛い症状を抑えたい、生理をコントロールしたい、妊娠・出産の時期を調整するなど、気持ちよく日常を過ごしていただくために当クリニックを上手に使っていただければと思います。当院は北山田駅より徒歩1分。事前にお電話での予約も可能です。地域のかかりつけ医として何か困ったことがあれば、お気軽にご相談ください。

スタッフブログ一覧に戻る