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子宮内避妊器具について

医療法人みらいグループ

子宮内避妊器具は通称「避妊リング」とも呼ばれ、避妊の目的で子宮内に装着する器具です。
ピルよりも避妊効果が高く、過多月経や生理痛にお悩みの方は、ミレーナという選択肢もあります。

子宮内避妊器具(IUD)とは?

子宮内避妊器具(IUD:Intrauterine device)とは、避妊のために子宮の中に入れる小さな器具のことです。日本ではあまり普及していませんが、アメリカでは避妊法を用いている女性のうちおよそ1割が、IUDを用いています。避妊リングともいわれております。

子宮内避妊器具の種類

当院で取り扱っている子宮内避妊器具は、以下の3種類となっています。

  • 従来型IUD:FD-1
  • 銅付加型IUD:ノバT
  • 子宮内黄体ホルモン放出システム(LNG-IUS):ミレーナ

このうちIUDは、子宮内に器具を入れることで異物反応をおこし、精子の運動や精子と卵子の受精を阻害します。

ミレーナに代表されるLNG-IUSは、黄体ホルモン(LNG)が子宮内膜を萎縮させ、受精卵が着床し妊娠が成立するのを防ぎます。また子宮頸管の粘液をドロドロにし、精子が子宮まで侵入するのを防ぐ効果もあります。

どちらも非常に高い避妊効果が見られます。1年間の避妊失敗率を%で表すパール指数は銅付加型IUDで0.6-0.8、LNG-IUSで0.2と非常に低い値であり、どちらも99%以上の避妊成功率を示しました。

避妊リングのメリット

避妊リングの1番のメリットは、一度挿入すると3〜5年間ずっと避妊ができることです。この間、毎日避妊のことを考える必要がないこと、また低用量ピルのように定期的に薬を飲んだりする必要がないことは、女性にとってとても大きなことです。
同じ目的で低用量ピルやホルモン剤を5年間服用した場合と比較すると、薬を飲む必要がなくなりますので、避妊リングの方が安価で済み、コストパフォーマンスが非常に高いというメリットもあります。

また、低用量ピルと異なり全身に影響を与えることがないので、持病や肥満・喫煙など血栓症のリスクが高く低用量ピルの内服ができない方はもちろんのこと、授乳中や40歳代以上で閉経が近い方なども問題なく装着できます。

避妊リングの費用

避妊目的の場合は、全額自費になります。過多月経や月経困難症の治療としてミレーナを入れる場合には健康保険が適用されます。詳細はお問い合わせください。

避妊リング挿入

プラスチック製子宮内器具
(FD-1)
15,000円(税込16,500円)
銅付加型子宮内器具
(ノバT)
30,000円(税込33,000円)
ホルモン放出子宮内器具
(ミレーナ)
40,000円(税込44,000円)

※性交後120時間以内なら緊急避妊法としてのIUD挿入も行っております。
※初診の方は別途初診料3,000円がかかります。

避妊リングの抜去

抜去費用 3,000円(税込3,300円)

※初診の方は別途初診料3,000円がかかります。

お気軽にご相談を

避妊リングは、女性が主体となってできる非常に有効な避妊法です。効果が高いので、数年間以上にわたって避妊をしたい方、また毎日低用量ピルを内服するのが難しい、もしくは副作用や血栓症の危険性のため低用量ピルが飲めないという方に特にお勧めします。
少しでも興味のある方は、当院までお気軽にお問い合わせください。

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